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タベア・ツィンマーマン ヴィオラ無伴奏リサイタル [国内クラシックコンサート・レビュー]

実力、人気ともにヴィオラ界の女王とも言えるべき存在のタベア・ツィンマーマン。

年齢は、ほぼ私と同年代の初老の域。いわゆる玄人受けするいぶし銀のような奏者だと思うが、ヴァイオリンから転向するヴィオラ奏者が多い中、彼女は幼少時からヴィオラ一筋。まさしく実力・人気ともにヴィオラ界の女王といえる。

現在は2002年からベルリンのハンス・アイスラー音楽大学の教授に就任。またソロ活動の他に、アルカント弦楽四重奏団のメンバーとしても活躍している。

先日、そんな彼女のリサイタルに行ってきた。銀座の王子ホール。リサイタルとしてはじつに15年ぶり。

彼女の映像作品は存在しないし、自分も生演奏を観たことがないので、文字通り、CDで聴く彼女の音色のみ、自分の空想の中でしか存在しない奏者で、今回はじめて彼女の生の演奏姿を拝見した訳で、ホントになんとも言えない体験。

SACDで聴く彼女の音色は妖艶という言葉がぴったりで、朗々と歌い上げる、という強烈なインパクト。加えて選曲のセンスが抜群で、 いわゆる大衆受けするような明朗な曲というよりは、ちょっと陰影感が垣間見える様な感じの渋くてセンスのいい曲が多く、そういう曲群でアルバムのコンセプトが成り立っているので、すごく彼女の音楽センスの高さを感じ取れる。

彼女を支えているレーベルが、2009年に設立されたmyrios classics。 サウンド指向型のドイツの高音質レーベル。
インディーズの高音質レーベルなので、プロモート、広告戦略というのもつつましやかなもので、それが玄人向け音楽家と言われる所以というか、神秘性のベールに包まれているという感があって、すごく魅力的。

そんな彼女のリサイタル。はじめて彼女を生で観た印象は、凄い大柄な女性で、びっくり。ジャケットデザインでの印象しか頭にないので、イメージが狂う~、という感じ。(笑)

演奏する姿も凄いダイナミックで体全体を激しく動かしてボーイングなんてスゴイ!第1級のパフォーマンスを魅せてくれた。

冒頭は、なんか音色の響きがいまいちで、王子ホールってデッドなのかな?
と思ったが、20分くらい経つと調子が戻ってきて、まさにオーディオで聴いているのと変わらないいつもの妖艶な音色。普段、ずっと家の中で聴いてきた旋律、音色をいま目の前で、彼女が実際弾いている姿を伴って観るというのはなんとも言えない不思議な気持ちに陥ってしまった。

取り上げられた曲は、バッハ、レーガー、ヒンデミットと、対位法を通じて脈々と続くドイツ伝統の音楽系譜に連なる作曲家のヴィオラ無伴奏。

特にヒンデミットは圧巻!やはりヒンデミットの作品は、かなり難解で難しい、という印象を受けるが、ヴィオラにこだわる作品としてタベアが避けて通れない作品なのだと思う。特に途中での高速パッセージはかなり打ちのめされました。

積年の想いが募る夢の奏者だっただけに、万感の想い、という感じでしょうか......
アルカントSQとしての来日は、10/1のトッパンホールです!(5/15チケット一般発売)

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タベア・ツィンマーマン ヴィオラ無伴奏リサイタル
2014/4/25(金)19:00~ 銀座王子ホール

レーガー 無伴奏ヴィオラ組曲 第1番 ト短調 Op.131d-1
J.S.バッハ 無伴奏ヴァイオリン・ソナタ 第1番 BWV1001(ヴィオラ版ハ短調)
J.S.バッハ 無伴奏チェロ曲 第3番 ハ長調 BWV1009(ヴィオラ版)
ヒンデミット 無伴奏ヴィオラ・ソナタ Op.25-1

(アンコール)
ヴュータン 無伴奏ヴィオラのための奇想曲

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