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質実剛健な人生もいいけど、”今を生きる”ことも大切です! [雑感]

3月に入るとイエス・キリスト復活祭シーズンにもなって、去年同様に鈴木さん&BCJのマタイ受難曲のコンサートに行くことにした。

これで、現在のコンサートに行く予定のチケット保有数 26枚!(東京交響楽団の名曲シリーズも含む。)この中には、まだ海外旅行や松本の音楽祭、そして今年の芸術の秋のコンサートはいっさい含まれていないのだ。

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相変わらずのコンサート三昧の毎日。

どれくらい費やしているかなどいちいち計算するのは、げっそりするだけだからやらない。自分は1年間にどれくらいのコンサートに出かけるのだろう?

以前、オーディオを擁護する形で、生演奏とオーディオの楽しみ方の違い、を日記にしたことがあるが、やはりオーディオは、それなりに大金を投資しないと「モノ」としての所有感を感じることが難しい垣根の高い部分が多いと思う。

パッケージメディア(いずれダウンロードメディアでも)を通じての録音の良さを味わう楽しみ、各レーベルのサウンドのテイスト(どのような音造りをするのか)を味わう楽しみなど。

最近考え方が変わってきて、コンサート=オーディオ(コンサートの再現)とは思えないようになってきた。

いわゆる生演奏は”素”の音を楽しむのに対し(私の場合、同時にこのときコンサートホールの素性を楽しむのも加わります(笑))、オーディオは、ホールの現場での録音・収録、そして録音エンジニアによる編集作業、そのような作られた芸術品を楽しむもの。

このような加工作品の素晴しさを堪能するものだと思ってきた。その結果として、それがコンサートホールでの実演を再現するレベルであったら、尚更いい訳で.....

だから、普段どちらかというと裏方的存在で、ライナーに名前がクレジットされるだけの扱いである録音エンジニアはもっと表に出てきてもいいと思っている。この人の作るサウンドはこのような感じ、とかライナーのクレジットを見るたびに納得できたりするのです。

やっぱりオーディオと生演奏は、どちらかがいいかなど相対基準で比較するべきものでなくて、絶対基準で、双方が持つ素晴しさを尊重すべきなのだ、と思う。

で、高級外車を何台も買えてしまうほどの費用投資が必要なハイエンドオーディオは、今の時代からするとすごくニッチな市場な訳で、もっと気軽なヘッドフォン&携帯端末やミニコンポなどで楽しむなどのふつうの家庭の立場で考えるのならば、もう圧倒的に生演奏のコンサートのほうがずっと、ずっと感動するに違いない。

もうこれには全く異論はない。

自分も生演奏の魅力は、いろいろ感じるところがあって、サウンド的なメリット(再生空間の広さや大音量)はもちろんだけれど、そのとき、その場に居合わせたリアリズムの感動、で、もっと感動するのは、やはり演奏家の演奏する姿を生で観れることだと思う。これはあくまで空想の中でイマジネーションするしかないオーディオの世界と違って、1番生演奏の素晴しいとこ ろかもしれない。

自分もそんな感動を味わいたくて、他人からすると信じられないような散財というか(ある意味破綻的な生活(?))、投資をして大変な数のコンサートに出かける。

1番大変なのは、年1回の海外音楽鑑賞旅行。

これは毎年大変な出費。サラリーマン生活人生の自分にとって、このイベントがあるために毎年貯蓄なんてほとんどできない。年間の中でも、これのために、他は身を削ってギリギリの生活をしている。(泣)

この海外音楽鑑賞旅行には、自分的に人生で非常に後悔していることがある。ソニー在籍時にロンドンとベルギーに赴任していたことがあって、各国にある販社(販売会社)に出張することで、滞在期間にほとんどのヨーロッパの国に行くことができた。貴重な経験。にも関わらずだ!

いまのような嗜好がなくて、そのときに各国のコンサートホールやオペラハウスを経験しなかったことだ。

これはいまになって本当に悔しい。ホントに世の中、人生そんなにウマクいかないもの。

それがいまになって、日本からの高い旅費を払って長時間のフライトで毎年実行しているのだから、ホントにこの赴任期間に体験しておけば、どんなに安上がりだったんだろう、と思ってしまう。

でも歳をとったいまだからわかる感性、そして価値観というのもあるから、おもむろに全否定はしないけれど......

意外や意外にお金がかかるのが松本のサイトウキネンの音楽祭。

これは、もうゴローさんへの義理というか、小澤さんを最後まで見届ける義務みたいな感じで行っている感じなのだが、なかなかこれを辞める勇気が出ない。やっぱり夏の8月になると松本に行かないと寂しい気持ちになる。

特急あずさの運賃が高くて、さらに宿泊代、そして普通では取れなくて、闇のルートで、青天井のようにプレミアのつく小澤チケット。この松本の音楽祭は、自分にとって海外旅行に次いで大変な出費なのである。

そしていっせいに外来オケやソリストが来日する芸術の秋。これも大変な出費。

最大の目玉は、やはり毎年来日してくれるウィーンフィルや、何年かおきであるが、来日してくれるベルリンフィルや、コンセルトヘボウなどの3大オーケストラ。1回の公演で35000円から40000円である!

さすがに最近は、ちょっと全部付き合うのは無理な感じがしてきて、ヨーロッパ現地で安い価格で見れるのなら、無理して高額チケットで日本で見る必要もないかな、という気がしてきて、行きたい公演をチョイスしている。

その他、春シーズンの東京・春・音楽祭や軽井沢大賀ホール春の音楽祭などもお財布に厳しいイベントだ。

本当に毎年大変な数のコンサートに出かけている。

なんというのかなぁ、やっぱりネットや、DMなどで、このソリストやオケが来日!という広告を見ると、もう条件反射的に購入してしまうのですよね。

これは、もう職業病というか一種の病気ですね。コンサートゴアのあなたならこの気持ちわかってもらえるでしょう。

さらにコンサートではないけど、オーディオのほうで、毎月各レーベルで発売される大量の新譜の購入。これも結構な負担になります。そして一向に進まないソフト段捨離の問題。

こんなに音楽一辺倒の人生。どう思われますか?

でも自分の人生を救ってくれるのは、間違いなくこの音楽。毎日汗水垂らしながら一生懸命働いているのも、家に帰ったら、そして休日には音楽をいっぱい聴けるから....それを励みに生きているようなものだ。

こういう独身貴族ならではの破綻的生活(?)は、将来性を考えると不安になるかもしれないけれど、特に海外旅行に言えることなのだけれど、北海道に1人残された老母がもしもの介護生活になったらどうしよう、などその他今後のことでいっぱい考えることがあって、いつ突然行けなくなるかわからない訳で、いま行けるときに行っておこう、という考え方でもあるのだ。

コンサートに行きたい、聴きに行きたい、という情熱があるうちにどんどん聴きに行くのは人生のある時期必要なことだと思う。

自分にも起こりうると思うが、いろんな制約ができてきて、行きたくても行けなくなるときは、たぶん自分にとっては随分ツライ思いをすることになるだろうな、とも。

アリさんのような先を見据えた質実剛健な生活の人生もいいかもしれないが、やはり1度だけの人生と考えるとキリギリスな生活でもいいから一期一会の体験をしておく、”今を生きる”という考えも大切なことではないか、としみじみ思うのです。

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コメント 7

primex64

FBではコメントを頂戴しありがとうございました。

これほど多くの演奏会をお聴きになられるのが羨ましいです。私は5年ほど前に今の職場に移り、以前は割と融通が利いた仕事帰りのコンサート/リサイタルには全く行けない環境となりました。

仰る通り、生演奏の鑑賞とメディア鑑賞はそれぞれ別の愉しみ要素を備えた鑑賞行為と考えるべき、と私も思います。メディアの場合、トーンマイスターの意図した音はこうだったんだろうな? というのを想像しながら聴くことにしています。
by primex64 (2015-02-27 13:52) 

こっこ

ノンノンさんと近い考えを持つ者からしますと、いいんじゃないかしらーと思ってしまうのでした。とりあえず、オーディオにはまってなくて良かったです…。バイロイトへの支払い2公演で17万円…。
かけがえのないものを得ていると、日々思っております(笑)
by こっこ (2015-02-28 07:18) 

ノンノン

こっこさん

バイロイトうらやましい限りです。
2公演で17万円とはスゴイね。常連の友人の話だとリングの場合、4部作でひとつのパッケージになっていて、たとえばワルキューレだけの単売とかはないらしい。あくまで4部作の4公演でのセットらしい、バイロイトは。

バイロイト祝祭大劇場に行ったら、まずピットの造りに注目してきてください。ここは普通のオペラハウスと違って、ピットがステージの下に潜り込んでいるような形をしている。ワーグナーはオケの見えない闇から聞こえてくる神秘的なサウンドというのを自分のオペラの真骨頂としていたところがあって、それを実現するためにステージの下にピットを潜り込ませて、スリットから音が出るようにしたらしい。スゴイ興味深いです。
by ノンノン (2015-03-02 21:49) 

ノンノン

primex64さん

そうだったんですね。オーディオもいいですが、やはりときどきは生演奏を体験するのもよいものです。でもお仕事の関係で無理だと仕方がないですね。でも休日がありますよ。(笑)

一度オーディオオフ会でもいいので、お会いしてみたいです。(笑)
by ノンノン (2015-03-02 21:51) 

primex64

幼少期から高校まで楽器をやっていたため演奏会との縁は元々ありました。前職は読売日本交響楽団を後援していた関係で、只券が来て定演も特演もほぼ全部聴いていましたし、ちょっとした機関紙に寄稿を求められていました。読響以外では都響や新日、ソリストでは主要・若手に限らず都内(神奈川)一円で聴きまくっていた時期が長かったです。

blogは若手有望株の新譜媒体にテーマをほぼ絞っているため、演奏会の様子はまず書かないです(昔は少し書いていましたが・・・)。

どうやら互いに近所同士らしいのでお会いするのは案外容易かもしれませんね。因みに、共通のお知り合いということでいえば、数年前に匠さんが拙宅へお見えになったことがありました。
by primex64 (2015-03-11 14:30) 

michelangelo

ノンノン様

こんばんは。2013年4月に初めてコメントを残させて頂き、今回が2回目の投稿となります。お邪魔致します。

コンサートとオーディオ、深く考えさせられます。又、「映像」抜きに「オーディオ」と「コンサート」が比較されるところも興味深いです。医学の世界では、「聴覚(時間軸があり論理的)」の方が「視覚(空間軸のみで直観的)より強い」とのことですから、ヴィジュアルは議論の対象から外されてしまうのでしょうね。

ちなみに、私が感じる生の醍醐味は「声楽」です。ノンノン様が以前「最前列(1階1列)」についてお書きになられていた様に、声こそ「指向性」が顕著に表れる怖いもの。弦楽四重奏曲も又、1列目のサイド・ブロックと2列目以降が残っているのなら、迷わず後者を選ばざるを得ません。オーディオには再生不可能の「生(直接音)のステレオ効果」が、発揮されないからです。

話がそれてしまいましたが、お仕事キャリアも海外遠征もプロフェッショナルなノンノン様の仰る"今を生きる"とのお言葉は、熱く響き渡ります。又、「小澤さんを最後まで見届ける義務」には感動致しました。そう思える音楽家に巡り会うには、オーディオではなくコンサートホールですよね。

「音楽一辺倒の人生」は、勿論アリだと思います。私はノンノン様と違い「井の中の蛙大海を知らず」状態ですが、「特定の作曲家/指揮者/オペラ歌手一辺倒の人生」に変更しました。演奏会に行く回数は減り、安い音楽再生機械で音楽三昧。年に数回の演奏会は、砂漠の中の1滴の水(笑)貧乏人にも福はアリ?でしょうか(笑)長々と失礼致しました。
by michelangelo (2015-03-21 00:36) 

ノンノン

michelangeloさま、
コメントありがとうございました。
「コンサートとオーディオ」を映像抜きで語ってしまうというご指摘かなり鋭いと思います。(笑)もちろん家ではオーディオだけではなく、映像もクラシックの場合堪能しますが、やはり自分にとってオーディオほど本流ではない、という気がします。やはり長時間見続けられないというハンデもありますし。やはり生との比較の対象は音なんですね。(笑)「特定の作曲家、指揮者、オペラ歌手一辺倒」という人生もおおいにありです。やはり音楽人生一辺倒は素敵ですよね!
by ノンノン (2015-03-22 06:13) 

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