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リベンジ [ディスク・レビュー]

ベルリンフィルの自主制作レーベルである「ベルリンフィル・レコーディングズ」からシューマン交響曲全集のSACDの発売が今日公表された。

シューマンの交響曲全集自体は去年この自主制作レーベルの第1弾として出されたもので、それを信号コーデックをSACDにして再発売ということである。

正直これは大変驚いた。

一番DSDレコーディングに熱心でなかったのはDGで、そもそもSACDのタイトル数が50程度くらいで早々に撤退していったレーベルだった。そういう訳で当然ベルリンフィルとも全く無縁のフォーマットだったので、今回の発表はあまりに驚いてしまった。ベルリンフィルとSACD、というのはあまりに似合わないカップリングのようにも思えた。(笑)

彼らとしては、これですべてのフォーマットに対応できている、というのもひとつのアピールポイントのようだ。

このシューマン交響曲全集は去年発売されたときに購入して、聴いたのだが、感心しない録音で、期待していただけに、自分の怒りを抑えることができなくて、かなり感情的な酷評の日記を書いた。

自分にとってベルリンフィルというのは、クラシックの基本軸のオーケストラなので、それがこのような録音がずっと続くのではという危惧からであった。

あれから1~2回聴いたくらいで死蔵状態であったが、今日久しぶりに聴いてみた。最初の印象から比べると少し慣れてきたのか幾分よいようにも思えたが、やはり基本的なところでは、空間(表現力)の不足、音場情報が少ない印象は変わらなかった。

ジャズやポップスのオンマイクな録音と違って、オーケストラ録音というのは、全体のシルエット、音場・空間をいかにうまく捉えるかが必須のアイテム。その基本がなっていないように感じた。

今回のSACDでの発売は、自分にとってのリベンジのように思える。

聴くのが怖い感じがするが、逃げてもいられない。ただ、信号のコーデックがいくら良くなったとしても、収録の時のマイクの設定など、そのテイクはもう録ってしまっていて変わらないわけであるから、大きな変化は望めないようにも思えるが、でもどのように編集しているかは聴いてみないとわからない。

当然2chのマイク設定で録っているので、マルチチャンネルはありえなく、ステレオ2chのようだ。

酷評日記を書いてしまった以上、そのまま言い放しではあまりに無責任。

ぜひリベンジして賛辞したい気持ちでいっぱいである。

でも録音に関してはお世辞は言えないし、ウソは書けない。

自分はベルリンフィルに対しては、厳しくありたいし、それがすべての面において世界一のオケと自分が認めるための条件でもあるわけだから。

今回は慎重に、自分だけではなく、仲間の意見も聴いてみたいと思っている。自分より遥かにスゴ耳で、素晴らしいオーディオ環境(ポリヒムニアのスタジオと同じです。(^^;;)を持っている仲間にも試聴してもらい、慎重に意見合わせをしてみたい。

ラトルにとって最大のヤマであるベートーヴェン交響曲全集がこの自主制作レーベルの次回の作品として待ち構えている。ベルリンフィルで、このベートーヴェンとブラームスの全集を作るというのは、絶対避けて通れないイベントなのだ。

いろいろな最先端のメディア戦略を仕掛けている彼らだが、そもそもの昔からの基本である”録音”という面での今後の行く末・展望が見えるかもしれない。

9/20発売なので、9月下旬はいろいろ立て込んでいるし、10月初旬から海外旅行に出かけてしまうので、聴くのは10月中旬~下旬になってしまいそうであるが、楽しみである、と同時にかなり怖い感じである。


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