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カミラ・ティリング [国内クラシックコンサート・レビュー]

今日のアンネ・ゾフィー・フォン・オッターの歌曲リサイタルは、じつに9年振りの来日ということで、とても期待していたし、本当に素晴らしい公演であった。長年の恋が成就した。ただ、最初行く前まで、アンネ・ゾフィー・フォン・オッター&カミラ・ティリングとあって、あれ?カミラ・ティリングって誰だっけ?(笑)という感じで、いまひとつわかっていなかった。

会場に着いて、CD売り場を見て、すぐにわかった。
自分が普段聴いていた歌手だったりした。(笑)

コンサートは、オッターとティリングが一緒に、あるいは交互に、北欧の歌曲を歌いながら進められるもので、2人の北欧スウェーデン歌手の魅力を同時に堪能できる、というものであった。

ティリングでとりわけ印象に残っているのはシューベルトの歌曲集。 

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シューベルト歌曲集 ティリング、P.リヴィニウス

http://goo.gl/9SLhpz

シューベルトは、歌曲王といわれるように 31歳という短い生涯に500曲を超える歌曲を作曲した。 おそらく私が知っているのは このうちいったい何曲あるだろう?100曲いくだろうか?(いやいやとても....)

まだ聴いていない400曲以上の中にも、きっと美しいメロディーがあるに違いない・・・と思うと時が経つことの速さに焦燥感を覚える。 


この中で、ゴローさんがとりわけ好きなシューベルトの歌曲が「Im Fruhling 春に」だった。

この早春にふさわしい爽やかな歌を 透明感のあるソプラノの声で聴きたい。

BISのアルバムで スウェーデンのソプラノ カミラ・ティリングのシューベルト歌曲集の中にこの曲が含まれていると知った時は、まさに期待で胸がはちきれそうになった、と日記で書いていて、自分もそれを読んで大いに興味を持って購入したのだ。

カミラ・ティリングは、ソプラノでも極めて透明で軽い声、いわゆるエンジェル・ヴォイスである。同じスウェーデン出身の人気ソプラノ、ミア・パーションも透明感溢れる声だが、比較するとパーションの方がドラマティックに感じるぐらい。

ティリングは、サイモン・ラトルがザルツブルク音楽祭でマタイ受難曲をベルリン・フィルと演奏した時、ソプラノ・ソロに招かれて一躍有名になった。

「マタイ」の「Aus Liebe 愛ゆえに」が似合う声といえば彼女の声質を想像していただけるのではないだろうか。 SACDサラウンドで聴く「春に」は期待にたがわず、清々しく北欧の春の新鮮な空気をたっぷり吸い込んだような気になった。

このアルバムがきっかけになって、彼女の歌曲集をいろいろ集めるようになって、彼女の新譜が出たら必ず買うという感じの関係になっていったわけだ。(つい最近も北欧歌曲集が出ました。)

まさかそのティリングが今日のコンサートで、オッターと一緒にジョイントするなんて夢にも思わなかった。(笑)なんか自分にとって夢のような出来事だった訳だ。

生演奏で聴いた彼女の声は、先述のオーディオで聴く印象とは少し違っていた。どちらかというと声量で主張するような(オッターと反対)ダイナミックな感じで、オーディオで聴いていたようなエンジェル・ヴォイスとは少し雰囲気が違う感じだった。ジョイントで歌うと、よくないことと思いつつ申し訳ないのだが、どうしても比較してしまう。


どうしてもティリングのほうが、声の表現に少し抑揚や表情がない感じで、1本調子のように感じてしまう。オッターのほうが深みがあるというか、表情が豊かなのだ。気品もある。

どうしてもキャリアなど一日の長があるのあるのかもしれない、と感じた。

でも声量はティリングのほうがあるし、ダイナミックな歌唱という点では魅力的だと思った。いずれにせよ、オーディオで聴く彼女とは大きく違った、ということだ。

それにしても北欧、スウェーデンという国は、どうしてこのように魅力的な歌曲がいっぱいあって、それに応じて、美人なソプラノやメゾ・ソプラノ歌手が多いのだろう、といつも思ってしまう。

北欧レーベルのBISが過去に素晴らしい歌曲集の優秀録音をたくさん輩出しているのもそういう背景があるかもしれない、と改めて思った次第である。


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