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DG(ドイツ・グラモフォン)のSACD ディスク聴き比べ。 [ディスク・レビュー]

膨大なライブラリーを持つDG(ドイツ・グラモフォン)録音の中でも、とりわけ彼らのSACDを集めてみよう、そして、その5.0サラウンドを聴いてみたい、ということから始まった今回のプロジェクト。

なにせ廃盤もしくは珍盤扱いがほとんであるから中古市場を隈なく探して、ようやく集めてきた。
DGのSACDは、せぜい50枚~100枚あるかどうか、というところで、もうここいらが限界だと思った。

そんな苦労して集めてきたDGのSACDたち。

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前回の日記で、このDG SACDを録音、編集、マスタリングしているのが、EMIL BERLINER STUDIOS(エミール・ベルリナー・スタジオ:EBS)であることの紹介をした。今回いろいろ代表的な名盤と言われているディスクを聴いてみて、素晴らしいと思った盤のクレジットを見てみると、やはり大概のトーンマイスターが当スタジオの看板のライナー・マイヤール氏の作品であることもわかった。

トーンマイスターという称号はドイツ専門の呼び方なのかもしれないが、DGのクレジットでは、”トーンマイスター(バランスエンジニア)”と表記されていることが多かった。ホールのステージ上で(マルチ)マイクセッティングにて、そこで収録した音源をマルチトラックで取り込む。それを、まずはその場(ホール)の特設スタジオで臨時でミックスして、出来栄えを確認したうえで(不満であればマイクアレンジやり直して、何回でもトライするのだろう。)、最終的には彼らの本拠地のスタジオで編集して最終ミックスする。

オーケストラ録音のフローはそんな感じなのだと思う。そのマルチトラックを、2chや5.0/5.1chにミックスするときの音の振り分け方、バランス、最終的な音作り、音決めをするのがバランスエンジニアなのだと想像する。一番”きも”の部分ですね。

DGのクレジットでは、EBS録音スタッフは、プロデューサーの他に、トーンマイスターと録音エンジニアがいて、最終的なサラウンドミックス&ステレオミックス、そして編集をしているのが、大体トーンマイスターが兼ねてやっている盤が大半であった。

トーンマイスターというのは、推測であるが資格制度で、教育機関で専門の教育を受けて得られる資格・称号だと自分は理解している。

自分のディスクレビューは、普通と違って、こういうところに着目して、その彼らの音作りを評価して、その盤の魅力を語ってみたい。

パッケージのSACDは、この録音、オーサリング、編集は、96KHz/24bit(以下96/24)などのPCMのハイレゾでやっている場合が圧倒的。ハイレゾブームの現在では、さらに192/36とか、さらにそれ以上とかあるのかもしれないが、現存のSACDは大半が96/24で録音、編集していて、そこから最後にDSDにアップサンプリングしている場合がほとんど。DSDという1bitのパルス変調の波形は編集ができないのがネックで、だからオーケストラ録音では絶対不可欠な”編集”という作業のために、いったんPCMハイレゾで録っているんだと思う。

1999年のSACDフォーマット発表の時、社内では、次なる目標は、DSDオーサリング機器の開発です。収録のマイクのところからDSD帯域の50KHz~100KHzの解像度にして、そして編集機器もDSD波形での編集ができるようにするのです!と高々に宣伝していたのを今でも思い出す。(笑)

DSDが編集できないと知ったのは、あれから十数年以上経った3~4年前にネットで知って、相当ショックだった。あの頃の宣言はなんだったの?宣言してみたものの実際やってみたら、あの波形での編集は難しいということがわかってギブアップした、ということなのだろうか....

あくまで想像の域を脱しないが、そんな経緯があってPCMハイレゾで録って、編集して、最後にDSDに変換してアップサンプリングする、という過程が一般的になったのだと思う。ちなみに2.822という数字は、192/96/48/44.1とでいずれも割り算(devide)しやすい互換のある数値で決めた数字だと記憶している。DSDはマスター処理のフォーマットとして捉えられていて、そこからPCMのこれらのフォーマットにたやすく変換できることを前提に考えられていたのである。

最初からDSDで録音するのは、ストリーミングみたいな編集しない一発録りするようなメディアで盛んですね。

今回試聴したDGのSACDは、SACD草創期のせいなのか、48/24,もしくは96/24で録っているものがほとんで、その大半は、48/24の比率が多かったような気がする。この録る、編集するところで使うサンプリング周波数や量子化ビット数の違いって、結構聴感上の差が大きいことがわかった。

やはり48/24よりも96/24で録ったやつのほうが、その場(ホール)のアンビエンス(雰囲気)を豊富に綿密に捉えて表現できていて解像度が高いのだ。

今風の表現で言うなら、空気感というやつなのかもしれないが、このDG SACDを聴いていても、それがよくわかる、ことが面白かった。

DGのSACDサウンドの印象、とりわけ、5.0/5.1サラウンドの印象は、今風のサラウンドと違っていて、垢抜けないというか(笑)、ホールの空間の捉え方(直接音と響きの対比バランス)が、あまり上手でないような気がした。ずばり言うと「音場感が乏しい。」いまのPENTATONEやBIS,Channel Classicsの高音質レーベルのほうが、音の広がりがあってずっと洗練されている。

結構ダイレクト感が強く、5本のSPからダイレクトに音がやってきてサラウンドを形成しているような、そんな感じがした。でも直接音のテイストは、スゴイ硬派な厚みのあるサウンドで、これぞ、まさに王道の伝統的なDGサウンドという感じである。だからこそ、これにホール空間を捉える”いま”の収録技術が加わると、本当に硬派なすごいサラウンドができるのになぁ、と思うのだ。

ありえない現実かもしれないけれど、ボクもDGのSACD復活論者なのだ!(笑)

それでは、これから素晴らしいと思ったDG SACDのディスクの紹介をしていこう。(なにせ廃盤、珍盤が多いので、HMVだけではなく、アマゾン、タワレコ総動員でございます。(笑))

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ベートーヴェン交響曲第5番&第7番
カルロス・クライバー&ウィーンフィル

http://goo.gl/zmjdNi

DG録音、つまりEBSメンバーによる独壇場であったのが、ウイーン楽友協会でのウィーンフィルの録音。この盤はその最たるもの、というか最高傑作かもしれない。ウィーン楽友協会の音響の最大の特徴である、ものすごい響きの豊かさ、響きに囲まれている感覚、それが出音1発ですぐにわかる。芳醇な響きが部屋中に充満する感じで、わぁこれはスゴイ録音だなぁという感じ。ウィーン楽友協会のホール空間がそのまま表現されているような録音なのである。ただその反面、S/Nがあまりよくない、というか、特にN,ノイズフロアが高い感じ。

現代における最新ホールの中って、外との遮音性能が抜群に優れていて、ホールの中は、すごい静謐な感じなのだが、楽友協会は、外の雑音がそのままホール内まで聴こえてくる感じで、いわゆる暗騒音が多いホールなのだが、それがよくわかってしまう感じで、あまりS/Nのいい録音ではないな、という印象であった。

カルロス・クライバーは、その録音、出演回数の少なさから神格化されることの多い指揮者であるが、けっしてそうではないんだよ、という論調で日記に書いてみたい指揮者である。(笑)ベト5は、耳タコ名曲であるが、こうやってあらためて聴いてみると、本当に名曲中の名曲でじつに格好いいことがよくわかる。


1974/1975/1976 ウィーン楽友協会での録音。
EBSによる録音、編集、マスタリング。2003年のSACD

トーンマイスター(バランスエンジニア)ハンス・ペーター・シュウェグマン(5番)
                   クラウス・シェイヴェ(7番)
録音エンジニア            ハンス・ロドルフ・ムラー/ヴォルフ・ディーター・カーワートキー(5番)
                   ジェヴ・エバーハード/ジョルゲン・ブルグリン(7番)
リミックス              クラウス・ハイマン/ウェーナー・マイヤー
サラウンド・ステレオ ミックス    アンドリュー・ウェッドマン        

96/24  PCM2.0(SACD)
96/24  PCM5.0(SACD)

44.1/16 PCM2.0(CD)

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バッハ ヴァイオリン協奏曲
ヒラリー・ハーン&ロサンジェルス室内楽管弦楽団

http://goo.gl/JWttFl

DG SACDの中では1番売れているベストセラー、最高傑作の優秀録音。我々のオーディオ仲間のお宅には、必ずあるといっていいオーディオオフ会の定番ソフトでもある。バッハのVn協奏曲のアルバムの近代演奏の録音の中でも1番の優秀録音ではないか。とにかくSPからの出音が、鮮度感が抜群で音圧の高いこと。音に厚みがあって美音(S/Nがいい)でありながら、弦が擦れているという実在感がある。

本当に素晴らしいサウンド。

ヒラリーハーンという奏者は、どうも外見が冷たくクールな感じで食わず嫌いだったのだが、そんな自分の中のイメージを変えたのがシベリウスのコンチェルトの録音だった。そしてこのバッハのコンチェルトも。どうも録音というスタイルで自分に大きな影響を与えてきたアーティストである。

ロスアンジェルス ハーバート・ジッパー・コンサートホール 2002/10の録音。

トーン・マイスター トム・ラザルス
録音エンジニア   マーク・ステーダーマン
          シェリー・ヘンデリクソン

96/24 PCM2.0(SACD)
96/24 PCM5.1(SACD)

44.1/16 PCM2.0(CD)

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マーラー交響曲第3番
ブーレーズ&ウィーンフィル 独唱:アンネ・ゾフィー・フォン・オッター

http://goo.gl/hIyfLK

ライナー・マイヤール氏の代表的な作品。
やはりウィーン楽友協会でのウィーンフィルでの録音。
やや録音レベルが小さい感じがするが、ボリュームを上げ大音量にすると、その空間が広くダイナミックレンジが広いのがよくわかり、残響感、音場感も申し分ない。でも幾分直接音がしっかりしていてダイレクト感が強い感じだろうか。音の芯、骨格感がしっかりしている感じである。さすがマイヤール氏の作品だけある。やっぱりマラ3で独唱がオッターというのがいいなぁ。


ウィーン楽友協会 2001/2002年の録音 2003年にSACD発売。
EBSによる録音、編集、マスタリング。

トーンマイスター(バランスエンジニア)  ライナー・マイヤール
録音エンジニア              ウォルフ・ディエーター・クラワトキー
編集                   ライナー・マイヤール
サラウンド・ミックス&ステレオ・ミックス ライナー・マイヤール

48/24 PCM2.0(SACD)
48/24 PCM5.0(SACD)

44.1/16 PCM2.0(CD)

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アルプス交響曲
ティーレマン&ウィーンフィル

これもウィーン楽友協会でウィーンフィルの録音。

ウィーン楽友協会での録音にもかかわらず、意外や響きが少なく、マッシブな感じで、空間もあまり感じない。結構ダイレクト感が強い。S/Nはいいですね。空間はそんなに感じないけれど、ダイナミックレンジはそれなりに確保されている録音だと思います。アルプス交響曲らしい、スケール感や雄大な感じがよく表現されていて、このソフトも我々のオーディオオフ会では定番ソフトですね。DG録音の中でも今のレーベルのような軟なサウンドではない、いかにもDGらしい硬派サウンドの代表的なソフトで、何回も聴きこんでしまう自分ではお気に入りのソフトでもあります。特に嵐の場面でのグランカッサの鳴り物系の迫力はスゴイものがありますね。

ウィーン楽友協会 2000/10の録音。2003年SACDとして発売。
EBSによる録音、編集、マスタリング。

トーンマイスター(バランスエンジニア)  ウーリッヒ・ヴィッテ
録音エンジニア              ジョルゲン・ブルグリン
                     レナード・ラーグマン
編集                   ダブマー・ビルウェ
サラウンド・ミックス&ステレオ・ミックス ウーリッヒ・ヴィッテ

48/24 PCM2.0(SACD)
48/24 PCM5.1(SACD)

44.1/16 PCM2.0(CD)

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ベートーヴェン ヴァイオリン協奏曲
アンネ・ソフィー・ムター&ニューヨーク フィルハーモニック

http://goo.gl/xHG6A9


これもDGらしい音色が濃くて、骨格感のあるサウンドですね。
音に厚みがあって、S/Nもいい。ベートーヴェンのコンチェルトは、ヴァイオリンとオケとの語らいが特徴なのであるが、特にオケの部分は、すごい音に厚みがあって深さがあって沈み込むような深さというか空間の広さをすごく感じる。(ボクはこういうサウンドの鳴り方が好き。)骨太な感じで、このソフトは1番DGらしい硬派サウンドの代表的なソフトのようにも思える。自分的には1番といってもいいぐらい好きなソフトですね。これは録音、編集時に96/24で録っているもので、それがよくわかるくらい情報量が多く解像度が高いのがよくわかりますね。

リンカーンセンター アベリー・フィッシャーホール 2002/5の録音。2003年SACDとして発売。EBSによる録音、編集、マスタリング。

トーンマイスター(バランスエンジニア) ウーリッヒ・ヴィッテ
録音エンジニア             ウォルフ・ディーター・カーワートキー
                    レインハード・レッグマン
編集                  レインヘルド・シュミッド
                    マーク・ベッカー
サラウンド・ミックス&ステレオ・ミックス ウーリッヒ・ヴィッテ

96/24 PCM2.0(SACD)
96/24 PCM5.0(SACD)

44.1/16 PCM2.0(CD)

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マーラー交響曲第2番「復活」
ギルバート・キャプラン&ウィーンフィル 

ギルバート・キャプランは大好きなマーラーの交響曲第2番「復活」を指揮することを夢見て指揮法を学び、現在では「復活」のみを専門に振る指揮者として有名で、ある意味一風変わった指揮者でもある。

これもウィーン楽友協会でのウィーンフィルでのEBSメンバーによる録音である。やはりこれも響きが豊かで美しい煌びやかな空間が綺麗に録れている。木管の嫋やかな音色がサラリと流れてくる瞬間に、空間の広さが十分感じ取れる。美音、美空間の代表的な録音ですね。ゴローさんは美音という類はオーディオ的にエンタメ性がなくてつまらない、と言っていたが、そのような意見も吹き飛んでしまう優秀録音だと思う。あえて言えば最終章のところで、オルガンが鳴るのがちょっと違和感かなぁ?復活にオルガンというのはいままで経験がありません。

この優秀録音も、ライナー・マイヤール氏の代表作品。最高傑作といってもいいほどの作品だと思う。


ウィーン楽友協会 2002/11,12での録音。
EBSによる録音、編集、マスタリング。

トーンマイスター(バランスエンジニア)ライナー・マイヤール
編集                 ライナー・マイヤール
録音エンジニア            ウォルフ・ディェータ・カーワートキー
                   ジョーゲン・ブルグリン
                   ダグマー・バイウエ
サラウンド・ミックス         ライナー・マイヤール

96/24 PCM2.0(SACD)
96/24 PCM5.0(SACD)

44.1/16 PCM2.0(CD)

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マーラー大地の歌
ブーレーズ&ウィーンフィル

これもウィーン楽友協会でのウィーンフィルでのEBSメンバーによる録音。いかにこの組み合わせがEBSメンバーの独壇場であるのかわかるだろう。テノール、ソプラノがきれいに録れている。ホールというよりスタジオでの録音のように空間をあまり感じないのだが、S/Nがよくて、DGらしい厚みのある音は、やっぱり”らしさ”の感じはする。歌ものの録音としては、とてもクオリティが高くて自分好み。途中で出てくるフルートの浮き上がり方というか、その遠近感の出し方、声ものと伴奏のオケとの間にギャップを感じないその自然なつながりは、作為的なものを感じなくてヴィッテさんの腕の見せ所なんだなぁ。

ウィーン楽友協会 1991/10の録音。2002年SACDとして発売。
EBSによる録音、編集、マスタリング。

トーンマイスター(バランスエンジニア)  ウーリッヒ・ヴィッテ
録音エンジニア              ジャーゲン・ブルグリン
編集                   ダブマー・ビーベ
サラウンド・ミックス&ステレオ・ミックス ウーリッヒ・ヴィッテ

44.1/24 PCM2.0(SACD)
44.1/24 PCM5.1(SACD)

44.1/16 PCM2.0(CD)

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オペラ・アリア集
アンナ・ネトレプコ&ウィーンフィル&ウィーン国立歌劇場合唱団 ノセダ指揮

これもウィーン楽友協会でのウィーンフィルでEBSメンバーによる録音。今回はネトレプコのアリア集。いままで通り、響きの豊かさなどは従来通りよく録れているのだが、ソプラノの捉え方が、ちょっとオフマイク気味というか少し距離感がある感じで、ソプラノ+オケとして全体の捉え方がじつに秀逸。ソプラノにはエコーがかかっていて、歌唱ものの録音のリファレンスのやりかたですね。なんかBISっぽいです。(笑)
残念ながら、この盤は現在廃盤で、ぜひ再販してほしいな、と思うくらい素晴らしい優秀録音ですね。

しかしネトレプコの声の張り、声量には本当に圧倒される。
ソプラノの音域としては、もちろん相応の素晴らしい声質なのだけれど、ストレスフリーに突き抜ける高音というより、いくぶんダーク気味な色を感じる声質で、彼女の唯一無二の魅力な声紋って言ってもいいですね。やはり現代の女王ディーヴァと言っていい資質・貫禄があります。

ウィーンフィルのオケが鳴るときの沈み込むような感じの重量感など、そのはっきりわかる空間が録れているのもさすが。
これもライナー・マイヤール氏の作品なのである。

ウィーン楽友協会 2003/3の録音。
EBSによる録音、編集、マスタリング。

トーンマイスター(バランスエンジニア)ライナー・マイヤール
録音エンジニア            ウォルフ・ディーエーター・カーワートキー
編集                 ダグマー・バィーヴェ
サラウンド・ミックス         ライナー・マイヤール

96/24 PCM2.0(SACD)
96/24 PCM5.0(SACD)

44.1/16 PCM2.0(CD)

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シューベルト歌曲集 
アンネ・ゾフィー・フォン・オッター&クラウディオ・アバド&ヨーロッパ室内管弦楽団

DGにしてはめずらしくパリのシティ・デ・ラ・ムジークの大ホールでのセッション録音。2002年5月。これもじつに素晴らしい録音なのに廃盤なのが本当に残念。再販望みたいです。オッターは、やはりいいなぁ。気品のある瑞々しい声がとても美しく録れている優秀録音です。これもちょっとBISっぽいですね。マイクから程よい距離感があるんだけれど、遠すぎず、声の芯がしっかりしてちゃんと明瞭くっきりに聴こえます。これもマイヤール氏の作品。

トーンマイスター(バランスエンジニア) ライナー・マイヤール
録音エンジニア             ジュルブルリン ブルグリン
                    オリバー・ローガーラフォン・ヘイデン
編集                  アンドリュー・ウェドマン
サラウンドミックス           ハンス・ユーリッヒ・バスティン

EBSメンバーによる録音、編集、マスタリング。

48/24 PCM2.0(SACD)
48/24 PCM5.1(SACD)

44.1/16 PCM2.0(CD)

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ラヴェル ボレロ・マ・メール・ロワ
ブーレーズ&ベルリンフィル

http://goo.gl/2R7AR9


数多のベルリン・イエス・キリスト教会録音の中では、ダントツの超有名盤で優秀録音。オーディオオフ会でも定番中の定番ソフトです。1993年の録音とは思えないS/Nのよさで、まさに美音という類で、全体的に線の細い引き締まった音色。いままで紹介してきたソフトの音色とはちょっと毛色が違う。サラウンド効果も大仰なところがなくて、ほんのりと横方向のステージ感が広がるくらいの上品なサラウンドなのである。名盤生産基地であったベルリン・イエス・キリスト教会の質素な空間で、響き過ぎない上品な感じがよくわかります。

本当に美しい作品。DG SACDであれば、ぜひ持っておきたい1枚!

この教会は、まさにDG録音の原点というか聖地でもある。余談であるが、ポリヒムニアのFBの投稿で、この教会で彼らがセッション録音をやっている写真が投稿されていて、スゴク驚いた。(笑)彼らが、この空間をどのように捉えて作品化するのか、スゴイ楽しみ!それもサラウンドで!


ベルリン・イエス・キリスト教会 1993年セッション録音。
EBSメンバーによる録音、編集、マスタリング。


トーンマイスター(バランスエンジニア) ヘルムヘット・バーク
録音エンジニア             ジョブ エバーハート、ウォルフ・ディーター・カーワートキー
編集                  イングマー・ハース
                    ロジャー・ブッケンホフ
サラウンドミックス           ヘルムヘット・バーク
                    マーク・ブッケアー

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ワーグナー・オペラアリア集
ブリン・ターフェル&クラウディオ・アバド&ベルリンフィル

ベルリンフィルハーモニーでのセッション録音。
いままでEBSが録ってきた録音は、ウィーン楽友教会でのウィーンフィルの録音が独壇場であることを言及したが、もちろんベルリンフィルハーモニーも彼らの大きなテレトリーだった。四方が反射面だらけの響きの豊かなシューボックスと違って、ワインヤードのアリーナ型は、ステージ上の音を反射するための壁が遠く、どちらかというと音が拡散するスタイルで、演奏スタイルもホールの反射による響きに頼ることのできない直接音主体のダイナミックな奏法が求められる。

やっぱり録音のテイストが違うんだなぁ。聴いていてはっきりわかる。容積の大きいアリーナなので、鳴っている音との対比で、捉えている空間の広さが聴いていてよくわかるんですよ。そして容積が広いと残響時間も長くなるので(教会がそうですね。)、ダイレクト音主体で、それに伴う余韻が漂う感じが....

シューボックスとは、全然違う魅力ですね。先日訪問したパリのフィルハーモニー・ド・パリも、アリーナ型で空間が広くて、この音の余韻の漂う滞空時間の長さが秀逸でした。アリーナ型特有の聴こえ方ですね。

ブリン・ターフェルという歌手は、イギリスのバス・バリトン歌手で、このDG SACDの一連のシリーズの常連スターですね。彼の歌うワーグナーのアリアは、とても魅力的。ワーグナー・ファンとしては堪りません。

ベルリンフィルハーモニー 2000/2001年のセッション録音。
EBSメンバーによる録音、編集、マスタリング。

トーンマイスター(バランスエンジニア) ウーリッヒ・ヴィッテ
録音エンジニア             ウォルフ・ディーター・カーワトキー
                    ジョルゲン・ブルグリン
                    レイナード・レーグマン
編集                  オリバー・クルデ

48/24 PCM2.0(SACD)
48/24 PCM5.1(SACD)

44.1/16 PCM2.0(CD)

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中国の不思議な役人、春の祭典
サロネン&ロサンジェルス・フィルハーモニック

http://goo.gl/AARBNb


ご存知エム5さん絶賛ソフト!(笑)サラウンドではなくて2chソフトなのだけれど、これがスゴイ!もちろんマイヤール氏の作品だ。これは、やはり大音量、爆音で聴かないとダメですね。1曲目の「はげ山の一夜」からじつはすごかったりする。楽器が特定できないのだけれど、グイグイ掘り下げるように鳴ってくる低音が堪らない快感。そして中国の不思議な役人、まさに目の覚めるような、で、かなりアバンギャルドな旋律がつぎつぎと展開され、そして怒涛の低音、かなりクセになる。グランカッサの迫力ある炸裂が堪りませんね。

これはやっぱり爆音で聴かないとダメだなぁ。

このパントマイムは、内容がかなりグロテスクなので、上演の機会があまりなく、オーケストラ版はそれなりに演奏されるのだが、なかなかお目にかかることのない演目だったりする。

でも自分は、忘れもしない松本のサイトウキネンで金森譲さんの演出でこのパントマイムの実演に接することが出来た。
衝撃だった!!!ちゃんとNHKの録画もしてある。永久保存版です!

ロスアンジェルス CA ウォルトディズニー・コンサートホール 2006/1のセッション録音。
EBSメンバーによる録音、編集、マスタリング。

トーンマイスター(バランスエンジニア) ライナー・マイヤール
録音エンジニア             フレッド・ボグラー
サラウンドミックス           ライナー・マイヤール

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クレド
エレーヌ・グリモー&スウェーデン放送合唱団ほか。


まさに恐怖のオフ会道場破りのソフトとして、このソフトの存在を知らない人はいないだろう。この7トラック目のまさにカオスといってもいいほどのごちゃごちゃした音の塊を、きちんと鳴らせる人はどれくらいいるだろう?史上最強に鳴らすのが難しいソフトと言ってもよい。これをオフ会で持参して他人の家で鳴らそうとする人は、なんと根性の悪い人と思われるので注意しましょう。(笑)

拙宅はサラウンドで鳴らしているので、幾分、ごちゃごちゃした音の塊も幾分分離して聴こえるかなぁと思うのだが、これを普通の2ch再生で聴いたら、本当に団子状態でつぶれてグチャグチャに聴こえるんでしょうね。まさに道場破りのソフトで、我々オーディオファイルでは最も恐れられているソフトであります。これもマイヤール氏の作品なのです!!

それをアンニュイな魅力のグリモーさんが弾いているところがまた.....(笑)

トーンマイスター(バランスエンジニア) ライナー・マイヤール
録音エンジニア             ジョルゲン・ブルグリン
編集                  マーク・ブッカー
サラウンドミックス           ライナー・マイヤール

96/24 PCM2.0(SACD)
96/24 PCM5.0(SACD)

44.1/16 PCM2.0(CD)

以上が、自分がお勧めする幻のDGのSACDです。

こうしてみると、DG録音の全部がEMIL BERLINER STUDIOS(エミール・ベルリナー・スタジオ)で録音、編集、マスタリングされたもので、まさにDG録音は、このEBSとともに歩んだ歴史だということがよくわかった。とくに優秀録音の大半の作品を、ライナー・マイヤール氏とウーリッヒ・ヴィッテ氏が手掛けていたことがわかったのが、改めてこのスタジオをずっと支え続けてきた名トーンマイスターなんだなぁ、という感じでしみじみ。

ベルリンフィルは、彼らの自主制作レーベルであるベルリンフィルレコーディングスで、そしてロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団は、ポリヒムニアによる録音、編集、マスタリングで、自主制作レーベルのRCO Liveから、そしてウィーンフィルは、このEMIL BERLINER STUIDOSという図式なのかな、ということが俯瞰出来て面白かった。

最後に余談であるが、SACDといえば、じつは自分はSACD草創期のソニー(SME)から出たころのシングルレイヤーのSACDを懸命にコレクションしていた時期があった。これはハイブリッドが出来る前の本当に最初の頃のフォーマットで、背表紙が黒のハードケースカバー仕様で、お値段も普通より高い3675円のバージョンであった。この頃のバージョンをコレクションしている人は、いまはほとんどいないと思うので、もうお宝を持っている感じで、スゴイ自慢だったりするのでした。

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もうここまでくると病気ですね。(^^;;


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