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PENTATONEの新譜:児玉麻里・児玉桃によるピアノ・デュオ「チャイコフスキー・ファンタジー」 [ディスク・レビュー]

ピアノ録音で素晴らしいと思うレーベルは、2chなら文句なくDG、そして5.0サラウンドならBISといったところが自分の好みの基準。

特にDGなんかは、歴史・伝統があり、数多のピアニストの作品を残してきた。最近の新鋭ピアニストが、みんなDGとそそくさに契約してしまうのは、そういった過去の積み重ねと、他レーベルを圧倒的に駕倒する、その歴然としたピアノ録音の技術レベルを感じ取っているからではないだろうか?

DGやBISに、どちらにも共通する、そのピアノサウンドの特徴は、硬質でクリスタル系であるということ。

特にBISは、全体的にクールダウンした温度感低めのサウンドで、ワンポイント録音の彼らは、マイクから程よい距離感があって、そういう空間がはっきり認識できて、その中でクリスタルに鳴るので、異様に美しく感じる。どちらかという薄味のサウンド。

それに対し、DGは、かなり音の密度感が濃くて、いわゆる骨格感がしっかりしていて、男らしいサウンド。そういう音の芯がしっかりしていながら、クリスタルに鳴るので、これぞピアノ録音の王道と思えるような境地を感じる。

特に彼らDGが録って造り上げたピアノの音というのは、単にコロコロ転がる美しさではなく、1音1音に質量感があって、タメのある鳴り方をするので、それに打鍵の美しい余韻が加わり、まさに濃い、美しいピアノの音色が聴けて、極上と思うのである。



PENTATONEのサウンドは、基本はとても柔らかい質感で、いわゆる暖色系とよばれるような温度感の高いサウンド。(このようにレーベル、つまり技術者によって音の造り上げ方、音のイメージが全然違うので、じつに面白い。)

なので、じつは自分的には、PENTATONEのサウンドというのは、あまりピアノには向いてないのでは?、と思っていた。もちろん彼らのピアノ作品もそういう先入観なしに聴くと、それはそれで適した素晴らしさがあるのだけれど、自分はやっぱりピアノは硬質でクリスタル系が好きなんだな。(笑)

ところが、今回の児玉麻里・児玉桃姉妹によるピアノ・デュオのPENTATONEの新譜を聴いたときに、その過去にずっと抱いていたイメージが払拭されて、まさに驚愕であった。

彼ら独特の柔らかい質感の気配は残しつつも、かなり硬質寄りのサウンドになっていて、音色もクリスタル。そして適度な空間感もある。とてもPENTATONEのサウンドとは思えなく、自分の耳を疑った。


なんと洗練された音なのだろう!


アラベラさんの新譜のときにも思ったのだけれど、ポリヒムニアの音の録り方、作り方は、本当に年々どんどん進化しているというかすごい洗練されてきているのがよくわかる。もう聴いた1発目の出音のニュアンスで、完璧にわかるのだ。

いやぁ洗練されているよなぁ、という感じで。

先日ユリア・フィッシャー来日公演に合せて、彼女の旧譜を聴いたのだけれど、当時はあれだけ興奮したサウンドだったのだけれど、いまの垢抜けた音作りを聴いてしまうと、どうしても古さを感じるし、やっぱり時代の流れってあるよなぁと感じるのだ。

技術の進歩ってほんとうに早い!

とにかくPENTATONEサウンドらしくない音で、時代の最先端をいくようなピアノサウンドと言ってもよく、自分の判断基準では、おそらくPENTATONEの過去のピアノ作品の中では最高傑作のサウンドだと断言できる。

なんでも編集時に6人のエンジニアの耳(過去最高?)で入念にチェックを重ねた万全の作品だそうであるから、その成果は十分に成し遂げれらたのでは、ないだろうか。 



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『ピアノ連弾による3大バレエ~アレンスキー、ラフマニノフ、ドビュッシー、ランゲリ編曲』 
児玉麻里、児玉桃

https://goo.gl/e7mTTk


児玉麻里・児玉桃姉妹によるデュオ作品というのは、じつは意外や意外、はじめてのことらしい。
麻里さんのほうは、PENTATONEでベートーヴェンのピアノソナタ全録音の偉業を達成しているし、桃さんのほうは、オクタヴィア、ECMで録音を重ねてきて、昨今は、ヨーロッパ、日本でのコンサートなど、その活躍・躍進は本当に目を見張るばかり。

麻里・桃姉妹によるデュオ作品をPENTATONEから出そう、という企画は、輸入元のキングインターナショナルさんのアイデアだったようだ。PENTATONEのリリース計画で、そのことを知ったときは、本当に夢のような気分だった。


今回の扱う作品&テーマは、「チャイコフスキーの三大バレエ作品」を、いろいろな編曲家によって編曲されてきたピアノ・ヴァージョンの曲をデュオで弾こうという試み。


ラフマニノフ編曲の『眠りの森の美女』と、ドビュッシー編曲による『白鳥の湖』など、本当に耳慣れたチャイコらしい親しみやすい旋律が最高に癒される。チャイコの三大バレエ作品は、もうクラシックファンに限らずとも、誰もが聴いたことのあるその優雅な旋律の宝庫ともいえる、本当に美しい作品の集まり。

特に、超お宝がアレンスキー編曲による『くるみ割り人形』。この編曲は楽譜が極めて入手困難なため伝説となっていたそう。それがついに音になった。アレンスキーは『くるみ割り人形』全曲を4手連弾用に編曲しているが、ここでは人気の組曲ナンバーと『パ・ド・ドゥ(グラン・アダージョ)』を披露。ピアノ・デュオ書法を知り尽くしたアレンスキーならではの効果が素晴らしい。(HMV記載の輸入元情報から抜粋)

自分は、チャイコの三大バレエの作品の中では、『花のワルツ』が最高に大好き。なんかお花畑にいるようなメルヘンティックな旋律で、聴いていてとても幸せな気分になれる。この曲は、アルゲリッチのDG盤を昔かなりの頻度で聴いていた。実に久しぶりに聴いて、やはりいい曲だよなぁとしみじみ。

このようなメロディの宝箱のような華やかな作品を、4手連弾のピアノデュオで聴く。

オーケストラ・ヴァージョンと比較しても決して聴き劣らない、聴く者を充分に満足させてくれる、圧倒的な音のボリューム感。

逆にピアノだからこそできる、軽やかさ、軽快感など、その絶妙な2人のやりとりは、たぶんお洒落感覚の極致だと思う。

4手連弾のピアノデュオと聞くと、どうしてもピアノにしては音数が多くてヘビーなイメージが湧いてしまうのだが、このアルバムを聴いたときは、はて?4手連弾?と感じることが多いくらい、ふつうの2手の作品のように聴こえてしまう。

重音ではなくて、うまく時系列的に4手が繋がっているような巧妙さを感じて、とても軽やか。
この作品を、ピアノに編曲した編曲家もすごいのだけれど、やはり児玉姉妹のピアノタッチの奏法の素晴らしさも大きな要因じゃないかな?


今回のこのアルバムは、ポリヒムニアが録音で使うオランダ、ヒルフェルムス、MCOスタジオ5で録られた。もうこのスタジオは、おそらく専属契約していると思われ、ポリヒムニアは、ずっと昔から、このスタジオを使い続けてきた。

以下、その収録の模様を、ポリヒムニアのFB公式ページから拝借してご紹介。


オランダ、ヒルフェルムス、MCOスタジオ5
こんな感じで、スタジオにピアノが2台置かれていました。

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収録中に仲良く記念撮影。(ポリヒムニアのジャン=マリー・ヘーセン氏は、今回録音エンジニア&編集を一気に引き受けた。)

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お仕事中。

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フォト撮影

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自分は、ライブな生演奏も好きだけれど、やはりオーディオファンなので、このように、”いわゆる作り上げた音”の作品が好き。

やっぱり録音って芸術作品だと思う。

生演奏は生演奏の良さ、感動があるけれど、こういう録音の素晴らしさ、「ピアノがこんなに綺麗に録れているなんて!なんて素晴らしい録音なんだろう!」エンジニアの苦労を評価できるのは、なんとも言えないオーディオだけが持っている価値観だし、オーディオファンだけが持ち得る幸せだと、思う。

自分は、録音エンジニアたちが、この空間を切り取ってくる、その芸術作品につねに尊敬の念をやまない。

チャイコの4手連弾は、過去に何枚も作品はあるかもしれないが、今回の児玉姉妹による作品には、過去のその時点では捉えられなかった「音のさま」があって、なんと言ってもうむを言わさぬ説得力がある。

過去最高のチャイコのピアノ4手連弾作品と堂々と胸を張って言えるし、ちょっと早いけれど、クリスマス・プレゼントとして贈るには、あまりにぴったりな軽妙洒脱な作品に仕上がっている、と思う。


ユリア・フィッシャー ヴァイオリン・リサイタル [国内クラシックコンサート・レビュー]

自分のクラシック音楽人生の中で、ユリア・フィッシャーを生で観れるとは思ってもいなかった。
自分からヨーロッパに出向いて会いに行かない限り縁のない類のアーティストだと、ずっと思っていた。
 

若くして10代の頃に8つの国際コンクールで優勝するという凄さで、そのうちピアノ部門が3つというから、本当に恐れ入る。まさにヴァイオリンとピアノの両刀使いの才能なのであるが、彼女自身としては、ヴァイオリンのほうが演奏家人生としての本筋である、ということも周囲の知るところでもある。

2006年7月には23歳の若さでフランクフルト音楽・舞台芸術大学の教授に就任している。(ドイツ史上最年少記録!)

本当に若くして、大変な才能の持ち主なのだけれど、不思議と日本とは縁がなかった。

トッパンホールが、2004年に彼女のリサイタルを招聘して(現在も続く「エスポワール・スペシャル」)大成功を収めた後、2006年、2009年の2度にわたってリサイタルで招聘したのであるが、いずれも中止。そして今回のリサイタル開催において、じつに12年振りの来日ということになった。

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今回の来日に際して、さらにジャパン・アーツが東京オペラシティで、同内容のリサイタルを招聘してくれた。

本当にうれしい限りである。
この時期に、彼女を呼んでくれるなんて夢にも思わなかった。

ユリア・フィッシャーのことは、過去に何回も日記に書いてきているので、繰り返しになるので詳細には書かないが、自分にとって、ユリア・フィッシャーといえば、PENTATONEレーベル。PENTATONEといえば、ユリア・フィッシャーだった。

それだけ自分の青春時代の圧倒的な存在。

PENTATONEの存在を知ったのは、mixiに入会した2009年であるから、彼女を知った時期としては晩年なのかもしれない。でもPENTATONEから次々とアルバムをリリースする彼女はじつに輝いていた。

いまは亡きヤコブ・クライツベルク指揮のオランダ放送フィルとの数々のコンチェルト、そして室内楽では、今回のパートナーでもあるマーティン・ヘルムヘンとの作品。ユリアとマーティンは、まさに美男美女のカップルで、PENTATONEの黄金時代を支えてきた看板スターの2人と言っても過言ではなかった。 

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ご覧の2人のシューベルトの室内楽作品は、まさに珠玉の作品でかつ優秀録音で、この作品で、ドイツの名誉ある「エコークラシック賞」を受賞している。

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mixiに入会したての頃は、自分はどちらかというと音楽というよりオーディオ寄りのスタンスだったので、その点からしても、PENTATONEのユリア・フィッシャー盤が、いわゆるオーディオオフ会の定番のソフトだったりしたのだ。

コンサートホールでのセッション録音全盛時代のいまと比較すると、彼らポリヒムニアがよく使うオランダ・ヒルヴェルスムのMCOスタジオや、ロシア・モスクワでのDZZスタジオ5といった専属契約のスタジオで、比較的小編成のスタイルで録る”スタジオ録音”というのが主流だった時代。

結構エンジニアの脚色がよくついた技巧的な作品で、オーディオ的快楽を強調したような、オーディオマニアが喜びそうな、聴いていて気持のいい録音作品が多かった。

いまでこそ聴く機会も少なくなったが、ユリア盤は自分の宝物であるし、今回リサイタルを聴いてきて、久し振りにユリア&マーティンのシューベルトの室内楽作品を聴いていたりする。

さて、そんなじつに12年振りのユリア・フィッシャー&マーティン・ヘルムヘンによる室内楽リサイタル。東京オペラシティ&トッパンホールともに、当初のプログラム3曲に出演者側の要望で、1曲プラスされるという構成だった。

東京オペラシティ
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トッパンホール
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はじめて、ユリアを生で観た印象。

誇張した表現・オーバーアクションがない極めて正統派の演奏スタイル。ユリア盤を聴いてきて、あれだけの音を出すのだから、さぞかしすごいダイナミックな演奏に違いないと思っていたのだが、ある意味拍子抜けしたくらい。じつに真っ当なスタイルで、背筋がピンとしていて、弓の上げ下げのボーイングも、幾分腕の動きが縦気味であるものの正統派そのものであった。

しかし奏でる音は極めて力強くパワフルで、安定感抜群。ボウイングの弓を引く力が段違いに強い。非常に男性的な演奏だと感じた。まずなによりも音程がいい。ホール空間の中の定位感、見事なまでにある。

体格は、かなり華奢で小柄なタイプなのだが、そのサイズからは想像できないくらいの上げ弓、下げ弓がパワフルで、キビキビしている。

それでいて的確で繊細なヴィブラートや情熱的なフレージングといった男性奏者顔負けの強烈で個性のある演奏なのだ。

PENTATONEの現マドンナのアラベラさんは、非常に繊細で女性的で弱音表現に長けていて、演奏表現自体も外から見て絵になることを意識しているヴィジュアル・クラシックだと感じる。ユリアはその対極にあるような男性的な奏者で全くタイプが違うのだと思えた。

前半3曲は、どちらかというと、「ソナチネ」という「ソナタ」よりも小さめの可愛いらしい作風ということもあって、完璧なまでに綺麗にまとめ上げているという印象で、つつがなく、という感じ。なので、そこには、美しい作品と思うことはあっても、こちらの心を大きく揺さぶるまでの感動を与えるとまでは言えなかった。

ところが、最終のブラームスのヴァイオリン・ソナタ3番。

これには恐れ入った、心が揺れた。

とくに最終楽章に向けて、怒涛の波が押し寄せるように、どんどんクレッシェンドしていくときの強烈なパッセージの連続、彼女の体全体も何回ものけぞるように、リズミカルで、観ているほうが、どんどん興奮のるつぼに陥ってしまう。

まさにブラボーだった!

終演後は大歓声。最後はさすがに魅せてくれた。

この最後のブラームスが、このリサイタルのすべてを語っていると言ってもよかったのではないか?

相棒のマーティンの安定した和音進行の妙は見事というしかなかく、しっかりユリアの演奏に華を添えていた。

ずっと長年自分が想いを寄せてきたユリア・フィッシャーというヴァオイリニストを、「どうだ!すごいだろう!」と周りに自慢げに思えた一瞬だった。

歓喜はこれだけは終わらなかった。

なんとアンコールでは、ユリアはヴァイオリンを持たず、マーティンと一緒にピアノを披露!
これには観客は湧いた!

しかし、本人のアイデアなのか、主催者側の要望なのか、わからないが、なんと気の利いたイケているアンコールなんだろう。(笑)ユリア・フィッシャーがピアノの達人ということをみんな知っているだけに、余計に盛り上がる。

素晴らしい饗宴の一夜だった。
自分の長年の想いは成就した。

今回、ユリアを呼ぼうという夢を実現してくれた招聘プロモーターのジャパン・アーツ&トッパンホールさんには、本当に感謝する限りです。

どうもありがとうございました。


東京オペラシティでのサイン会

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トッパンホールでのサイン会

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いずれも両日とも大変な長蛇の列でした。




ユリア・フィッシャー ヴァイオリン・リサイタル

2016/10/15(土)14:00~ 東京オペラシティコンサートホール
2016/10/16(日)15:00~ トッパンホール

ヴァイオリン:ユリア・フィッシャー
ピアノ:マーティン・ヘルムヘン

前半

ドヴォルザーク:ソナチネ ト長調 Op.100

シューベルト:ヴァイオリンとピアノのためのソナチネ 第3番 ト短調 D.408

~休憩

後半

シューベルト:ヴァイオリンとピアノのためのソナチネ 第1番 ニ長調 D384

ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ 第3番 ニ短調 Op.108

~アンコール

ブラームス <<F.A.E.ソナタ>>より第3楽章 スケルツオ

ハンガリー舞曲集より第5番 嬰ヘ短調(4手連弾)


LCC専用 成田国際空港 第3ターミナル [雑感]

1年間の年間のうち、海外旅行と小澤さんの松本の音楽祭、などいろいろ予算取りをする。インとアウトの関係で、インは決まっているので(笑)、要はアウトをいかに工夫して充実した音楽ライフ、オーディオライフを過ごすのかを決めるのが予算作成の醍醐味。

その予算決めの中で、毎年頭が痛いのが、夏のお盆と年末年始のお正月の年2回の北海道の帰省。

母親から言わせると、「金かかるから、帰ってこなくていい!」と言うのだが(笑)、このようなことを言っている間は、元気で何よりなので、息子として安心なのだ。逆にメソメソされると心配になってしまう。

普通のANAやJALのレガシーキャリアは、じつはずるくて、お盆の時期と、年末年始は、激混みが分かっているので、航空券の値段を高く吊り上げるのだ。

この時期だと、東京⇔札幌で、往復で6万!

年2回だと、12万!もちろんこれは航空券代だけなので、他に交通費、食費、雑費でさらに上乗せ。

じつは、この年2回の帰省というのは、結構予算組みの中で、かなり負担だったりする。

そこで、北海道行専門のキャリアであるAIR DOが激安チケットということで、話題になったが、でもANAやJALもすぐに値下げしてきたので、あまり大差ない。

いままでは、AIR DOを使っていた。それでも、この時期だと6万弱であまりありがたみがない。

どうしても、この問題を解決したい自分としては、最近話題のLCC(格安航空キャリア)に目を向けたくなった。LCC自体は、ずいぶん前から話題になっているが、自分は時流に乗るのが遅いので、ようやく腰を上げた。(笑)

原則LCCは、自宅のパソコンで航空券を予約して、チェックインもパソコンからWEBチェックイン。そうすると搭乗券がダウンロードできて、印刷すれば、ハイ出来上がり。

空港で、いちいちカウンターや、自動発券機での手間がないから、らくちん!空港に入ったら、そのままゲートに直行。

気になるお値段の方であるが、LCCだと、東京→札幌 片道3400円から、なんて広告バナーが出ているくらいだから、さぞかし安いのだろう!と期待したのだが、実際買ってみると、お盆や年末年始ということもあるのか、往復47000円あたりで、思ったほど安くないのだが、でも気持ち程度。。。


でも圧倒的にいいと思うのは、チャージがかかるけど、予約の渡航日の変更がパソコンからなので、らくちん。

そして普通の航空券だと、渡航日の2か月前に発売開始となるのだが、LCCは、もっと早くから買えてしまう。(ちゃっかり今年の年末年始のチケットも買ってしまいました。)

こうしてみると、全部自宅のパソコンで全部できてしまうので、超らくちんなのだ。


国内便だが、LCCの発着陸の空港は成田国際空港の第3ターミナルになる。

自分が、LCCを使ってみようと思ったキッカケは、あるTV番組で、この成田国際空港の第3ターミナルを特集していたのを見たことだった。

とにかく海外旅行の国際便で羽田に押され気味の成田。運営も厳しいものがある昨今、じつは、このLCC専用の第3ターミナルが、LCCビジネスの台頭および、その独自のコストダウン戦略で、黒字でかなり儲かっている、という話なのだ。

その第3ターミナルの独自のユニークな仕掛けなど、TVで取材されているのを見て、これはちょっと行ってみたいなぁ、今度の帰省のときにLCCを使ってみようかなぁ、という気持ちになったのだった。


なので、今回の帰省は、もう最初から第3ターミナルを日記にすべく、取材モードだったのだ。(笑)

成田エクスプレスや京成スカイライナーで、成田国際空港第2ターミナルで下車する。

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第3ターミナルは、第2ターミナルから渡り廊下で、ずっと歩いていくのだ。かなり歩く。
その距離490m。(あるいは連絡バスもあるかもしれない。)

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そうして到着。

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中に1歩足を踏み入れると、こんな風景が!
まさにTVで見た通りだ!

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とにかく第3ターミナルで視覚的にびびっと来るのは、この加工なしの剥きだしの天井と、運動会を思い起こさせるような、青い歩行レールなのだ。(笑)

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この青い歩行レールは、なんのためにあるのか、というと、要はお客さんがゲートまで、なにも考えずに、そのレールの上を歩いて行けば、ゲートにたどり着けるようになっているということ。

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普通の空港だと、掲示板のパネルとかで、その天井からのパネルを見ながら誘われて、歩いていくという感じだろう。第3ターミナルは、小さい空港なので、そんな選択肢もなし。


そしてユニークなのが、この剥きだしの天井。ここまで隠さないでおおっぴらもスゴイ。(笑)
徹底的なコストダウンを計って、天井にかけるお金を削ったのである。

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空調

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成田国際空港 第3ターミナルは、ずばり、

①国内線、国際線セキュリティーチェック
②出発ロビー(チェックインカウンター)
③フードコートなどの24時間過ごせるエリア

この3つからなる。

まず①、こんな感じ。

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②はこんな感じ。

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基本搭乗券は自宅のパソコンでチェックインから搭乗券印刷までできちゃうので、敢えてこのチェックインカウンターを利用するのは、手荷物が大きい場合に預けるか、ということですかね?


そして1番特徴的なのが、この24時間過ごせるエリア。
ここは、ずっと1日中オープンなのである。

まずフードコート。

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いろいろな出店の飲食店がある。
お寿司、讃岐うどん、長崎ちゃんぽん、ハンバーガー、鉄板焼き、カフェなどなど。
この朝は讃岐うどんを食べた。うまかった!

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カフェなんて、”ミーティングポイント”だなんて、海外の空港(確かアムスのスキポールで見かけたなぁ。)の掲示板で見かける呼び名で、お洒落~♪

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そして、この24時間過ごせるエリアには、テーブルの他、横になれるソファベンチもあったりする。

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LAWSON(24時間)もある。(笑)

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さて、この後、セキュリティチェックを抜けて、それぞれのゲートに行くことになる。

正直言うと、突貫工事というか、とりあえず暫定で応急処置で作りました的な感じ(笑)で、貧乏っぽいところが、いかにもコストダウン的な感じだなぁという印象を受ける。

やはり成田空港が建てられた当初は、LCCというビジネスは存在しなくて、後でできたものであるから、このような突貫工事的な造りなのも仕方ないのかもしれない。さらに徹底したコストダウン戦略というのもあるのだろう。

ここがゲートの集まっているエリア。

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各ゲートの待合室の座るところは、こんな感じで、背もたれがほとんどない。普通の空港みたいに快適ではないのである。(笑)

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そして飛行機に乗り込む。

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自分はこの日にLCCを使うまで、まだどこかにLCCに対して懐疑心があって、完全移行しよう!という気持ちに成りきれなかった。

その気持ちを吹っ切ってくれたのが、この機内の様子だった。

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もちろん小さい飛行機なのだけれど、思っていた以上に、機内は広くて、なによりもキレイ!
これで自分の印象は倍増アップ!

この下部の部分に網掛けがなくて、あぁ、ここも削除してコストダウンなんだなぁ、と思ったら・・・

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上のほうにあった。(笑)

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機内中のドリンクサービスも、あらかじめ、ネットで予約するときに、そのサービスを注文するかどうか選択出来て、CAのお姉さんは、そのインプットされた座席データをもとにドリンクサービスをおこなうのだ。




この後、札幌から東京に帰京するときの第3ターミナルの様子。


手荷物カウンター。まぁ普通ですね。

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じつは、この第3ターミナルの特徴的なサービスに、早朝便とかあった場合は、前夜に空港内のカプセルホテルに宿泊できるなどのホテル施設もあったりするのだ。また出発に備えて、24時間滞在して過ごせる徹夜エリアもあるのだ。

これらの施設は、第3ターミナルにあるのではなく、第2ターミナルのほうにある。

第2ターミナルの端のほうで、第3ターミナルの通路側に位置するところに、”北ウェイティングエリア”というスペースがあるのだ。

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畳で過ごせるようなところもある。

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夜22時くらいだったので、人はほとんどいませんでした。

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WiFiもブロードバンドでサクサク。

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そしてカプセルホテルのほうにも行ってみる。

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なんか怪しげ。(笑)ホントに個室という感じで、写真の扉のところに男性のマークが印字されているけど、なんかトイレみたいですね。(笑)



こうやって第3ターミナル探検も終わり、こうやって考えてみれば、決め手は、やはり機内の綺麗さで(少なくともAIR DOと大差ない。)、そして、航空券予約やWEBチェックイン、搭乗券印刷、予約変更が自宅のパソコンで簡単にできる容易さ、が、次の決め手で、これはLCCに完全移行してもいいかな?と確信できたのでした。

でも海外旅行のような十数時間の長旅には、とてもでないが、LCCは使いたくないな。
やはり普通のキャリアで普通のサービスがいい。

LCCは、年2回の北海道帰省用ということですかね。


あえて難を言えば、成田って遠いよな、ということで、成田エクスプレスは運賃も高いし、夜は早く終電になってしまう。やはり京成スカイライナーが主役だと思うが、運賃も手頃だし、夜遅くまでやっている。でも日暮里は、あまりにアクセスが悪い。

海外旅行で国際便のシェアを、羽田に奪われつつある成田空港。自分の時代には、海外旅行と言えば成田だった。成田が、ビジネス的に勢いを盛り返すのは、いまや、このようなLCCなどのシェアでやっていくという流れなのだろうか・・・。


小澤征爾&ズービン・メータがウィーンフィルを振る。サントリーホール30周年記念ガラ・コンサート [国内クラシックコンサート・レビュー]

この日のコンサートは、コンサートというよりは、セレモニーと言ったほうがいいかもしれない。内容の良し悪しを云々言うのは野暮だと思いました。

贅沢を尽くしたコンサート。

そして、年間で、ここは!絶対に抑えておかないといけないコンサートでもある。

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今年開館30周年になる東京・赤坂のサントリーホール。

首都圏のクラシック文化をずっと支えてきたこのホールも30周年の節目を迎え、今季が過ぎたら、音響改修工事などのメンテナンスで一時的に休館に入る。

その30周年を祝う、所謂ガラ・コンサートを開いて盛大にお祝いしようという試み。

サントリーホールは、ウィーンフィル&ウィーン楽友協会と親密な提携関係にあって(ウィーンフィルは毎年来日して、サントリーホールで来日公演をやるのが常になっている。)、この盛大な祝賀コンサートをウィーンフィルが担うことになった。

指揮者はズービン・メータ。自分も、数年前に、メータ&ウィーンフィルの来日公演をサントリーホールで経験したこともある。そこに急遽、小澤征爾さんが友情出演ということで、参加することになった。小澤さんとメータは、もう同じ釜のメシを食べてきた同士のような関係で深い友情で結ばれている。

後述するエンドロールを見てほしいが、ソリストや演目も信じられないくらい贅沢に贅沢を尽くしたコンサート。

ヴァイオリンにお馴染みアンネ=ゾフィー・ムター、そしてソプラノに、ウィーン国立歌劇場など多数のオペラハウスなどで活躍著しいヘン・ライス。

演目も、モーツァルト「フィガロの結婚」序曲から始まって、シューベルト「未完成」、そして、武満徹「ノスタルジア」、ドビュッシー「海」、そしてとどめは、ウィーンフィルのお家芸である多数のワルツ・ポルカ。

普通の公演なら19:00~21:00くらいの2時間のものを、今日は18:00~21:00の堂々3時間!

チケットのお値段も信じられないくらいプレミア高額チケット。



よく、ウィーンフィルを聴くなら、なにも高額支払って日本で聴かなくても、本場ウィーン楽友協会で、安い値段で聴けるんだから、そのほうがずっとリーズナブルでしょ?と言っている人も多いが、自分はそれはおかしいと思う。

やはり今回の主役は、サントリーホールなのであって、サントリーの祝30周年を”日本人”としてみんなで祝いましょう、という主旨なのである。日本人だったら、この主旨の元、絶対日本で聴くべきだし、いわゆる贅沢の限りを尽くして、生涯の記念となるべくお祝いしたい指向もよくわかるし、それに見合うだけのステータスとしては、高額チケットもやむを得ないと、自分は理解できる。

日本人であれば、日本の催しごとは、日本で聴くべきなのである。


初日のこの日は、首相をはじめ、サントリー首脳陣、政財界大物など集まって、かなり物々しい雰囲気であった。

この日のコンサートは”正装コンサート”でもある。

正装コンサートは、いわゆるヨーロッパの夏の音楽祭などでは、至極当然的なところもあるのだが、日本の夏の音楽祭では、フォーマルな衣装を要求するという音楽祭はほとんどなくて、夏の音楽祭に限らず、日本でこういう正装コンサートというのは、自分にとってはちょっと記憶にない。(自分が経験していないだけで、過去何回か行われているのかもしれませんが。)

男性なら燕尾服、タキシード、女性ならドレスと言ったところであるが、この日の女性は和服が多かった。これは、素晴らしいと自分は思いました。ヨーロッパの音楽祭では、まず見かけないシーンだし、いわゆる日本独特の和の雰囲気があって、日本のフォーマル衣装でのコンサートとしては、とてもいい絵柄なのでは?と感じ入るところがありました。

自分は、今年のヨーロッパの夏の音楽祭で新調した、上下黒の礼服で臨みました。

サントリーに到着したら、もうびっくり。
うわぁ、これは、まさに記念祝賀コンサートというセレモニーだなぁ、という雰囲気いっぱい。

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レッドカーペットが敷かれている。長さは30周年にちなんで、30mなのだそうである。

開始前に、ウィーンフィルハーモニーのファンファーレを、ウィーンフィル団員メンバーによって演奏される。

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ホワイエに入ると、綺麗に花で飾られている。

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しかし、サントリーホールの内装空間の高級感やカラーリングのセンス(配色のセンス)は抜群だと思う。これだけ高級感やブランド感を感じるホールは、国内のホール中では他に類をみないと思う。

後で写真を載せるが、ステージ上もまるで、ウィーンフィルのニューイヤーコンサートのように周囲を花で取り囲んで飾っていた。装花は、花人 赤井 勝さんによるものである。

では、紳士淑女の集い、正装コンサートの雰囲気をご覧になっていただこう。
肖像権配慮して選び抜いたつもりだが、完璧は無理。ご容赦ください。


やっぱり日本の正装コンサートは和服だよねぇ、という印象を持ったショット。
正装コンサートはさすがに威圧感がある。よかった。今年の夏にヨーロッパで鍛えておいて。(笑)

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財団法人サントリー音楽財団理事長、サントリーホール館長、そしてチェリストでもある堤剛さん(ご夫妻で)を発見。ずっと私が撮影しているので、なんでオレを撮っているんだよ!という感じでガン見されてしまいました。(笑)すみません、ご挨拶もできなくて。(^^;;

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この日に限って、ブルーローズ(小ホール)は、ドリンクバーに早変わり。


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そしてホールの外でも歓談は行われた。

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では、いよいよコンサートの模様に移ろう。

今回の私の座席は、ここ。清水寺の舞台から飛び降りるつもりで、大枚はたいて買ったが、予想外にここだった。2階席正面の最後尾。横にTVカメラがありました。

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お祝いなのだから、ああだこうだ、は言わないつもりだったが、これだけは言わせてほしい。これでもオーディオマニアの端くれなので。(笑)

やっぱり音が遠い。不満だった。確かに響きが豊富で、オケの音の全体が俯瞰して聴けるけど、不満。直接音がガツンと腹に響いてこないと欲求不満になる。

自分は、その昔は、中央から後方での直接音が少し遠く不明瞭になるけど、響きが豊富に聴こえ、全体のフレームが聴こえるような座席が好みだった。

でも最近やや好みが変わってきている。やっぱりかぶりつきがいいのかな?(爆)
全身にガツンと来ないとダメなんですね。



やっぱりウィーンフィルのサウンドは、濡れたような艶があって色気がある。パワフルなベルリンフィルのサウンドと違って、どこか繊細で、その艶やかさというのは、特に弦と木管の音色に、そのイメージを強く意識した。金管群もやはりちょっと違う感じかな。

ウィーンフィルの合奏のサウンドは、モーツァルトの「フィガロの結婚」序曲、ドビュッシー「海」、そしてワルツ、ポルカのときに、よく感じ取れて、基本自分たちのイメージをよく理解していて、それにあった選曲をしているなぁ、と感じることが多かった。

オケの発音のスケールの大きさも底々つつましやかという感じで、決して広大なレンジ感で圧倒するというのとは対極にあるような感じ。この点に関しては、ある意味、日本の在京楽団のほうが迫力があるかな、と思わないこともなかった。

やっぱりウィーン楽友協会は狭いホールなので、音が飽和しないように彼らは、そこでの節制した演奏の仕方というのを身につけていて、遠征先でハコが変わっても、なかなかその演奏法を変えられないのだろう。(サントリーではずっと演奏してきている彼らではありますが。)


ソリストでは、ムターはやっぱりスゴイ!と思った。

先だって京都でアラベラさんをずっと観てきた自分にとって、どうしても比較になってしまうのだが、ヴァイオリン楽器が、対体格に対して、ひとまわり小さく見える感じを受けて、充分自分のコントロール下にあるような余裕を感じるのだ。

この余裕って、ある意味、聴衆にヴァイオリンが上手いと思わせるトリックになっているような感じもする。(あくまで自分の勝手な解釈ですが。(笑))

もちろん実際上手いのですが。(笑)

まさに、”ムター言語”とも言えるべく、彼女の独特で強烈なフレージングは、聴いている者を圧倒する。なんといっても観ていて、存在感あるよね。ちょっと通常のヴァイオリニストでは出せないオーラがある。恐れ入りました。

(アラベラさんは、ムターから弓をプレゼントされたことがあるのです。あと、ムターの奨学金で勉強していた時期があったんじゃないかな?)


そしてソプラノのヘン・ライス。遠くからでもわかる素晴らしい美貌の持ち主で、声量はいくぶん控えめではあるものの、少しヴィブラートがかかった、その美しい声質は、聴いていて癒されるし、素晴らしいと思いました。特に「こうもり」のチャールダーシュは絶品!

こういうコンサートで、楽器だけの演奏ではなく、きちんと声ものを入れる配慮がうれしい。ゴージャスの一言に尽きる。ヘン・ライスは、大変失礼ながら、歌手にあまり詳しくない自分は存じ上げなかったのであるが、プロフィールを見ると、いろいろなオペラハウスを歌い回り、経歴も素晴らしい。驚きました。


指揮者のメータ。小澤さんと同い年だったと思うが、なんか小澤さんより元気そうで(笑)、タフガイなイメージは相変わらず。外見も数年前とあまり変わらないし、健康面も良好なんですね。ドビュッシー「海」と最後のワルツとポルカを担当であるが、ウィーンフィルから、彼ら独自のサウンドを引き出すのがうまくて、さすが長年お互いのパートナー同士だな、と感じた。


そして、小澤さん。

元気そうでした。ちょっと最近気になっているのは、小澤さん、もう常時立って指揮をするのは体力的に厳しくて、いまは逆に常時座って指揮をする。大方立っていた1,2年前を知っているだけに、少し寂しい気もするが、でも指揮そのものは元気いっぱい。シューベルトの「未完成」とムターと武満徹「ノスタルジア」を担当した。


なによりもカーテンコールや、メータとのジョークのかけあいなど、本当に観客を湧かし、なんだ!小澤さん、元気そうじゃん!と思いました。(笑)

サントリーホールのこけら落としのコンサートでは、体調不良で来日できなかったカラヤンの代行で、ベルリンフィルを指揮し、「英雄の生涯」を振った小澤さん。このサントリーホールの30年の歴史では、やはり小澤さんは欠かせない指揮者だし、このガラコンサートで友情出演するのは、当然のなりゆきだと思いました。


最後のアンコールのポルカ「雷鳴と電光」では、なんと、小澤さんとメータが一緒に指揮台に立って、2人で同時に指揮をする、というサービス旺盛な粋な計らい。場内大いに沸きました。

もうここまで贅沢で、こんな感じなら、やはりコンサートとして批評するというのは野暮なことしきりで、セレモニーとして楽しむ、というのが、一番いいのだと思いました。

すばらしいガラコンサートでした。

いい想い出になりました。


小澤さんとムター
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メータとムター
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メータとヘン・ライス
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メータ
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小澤さんとメータ
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最後はみんな集まって。(小澤さんとメータ、そしてムターとヘン・ライスとでカーテンコール)
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最後のアンコールのポルカ「雷鳴と電光」のエンディングでは、ホールの両サイドからラッパのような鳴り物と花吹雪が。。。(ウィーンフィルのFB公式ページから拝借しております。)

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終演後のバックステージでの小澤征爾さん、アンネ=ゾフィー・ムター(ヴァイオリン)、ヘン・ライス(ソプラノ)、そしてズービン・メータ。(ウィーンフィルのFB公式ページから拝借しております。)

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サントリーホール30周年記念ガラ・コンサート
2016/10/1 18:00~21:00 サントリーホール

第1部

モーツァルト:オペラ「フィガロの結婚」K.492から序曲。

 指揮:ズービン・メータ

シューベルト:交響曲第7番 ロ短調 D759 「未完成」

 指揮:小澤征爾

第2部

武満徹:ノスタルジア -アンドレイ・タルコフスキーの追憶に-

ヴァイオリン:アンネ=ゾフィー・ムター
 指揮:小澤征爾

ドビュッシー:交響詩「海」-3つの交響的スケッチ-

   指揮:ズービン・メータ

第3部

ヨハン・シュトラウスⅡ世:オペレッタ「ジプシー男爵」から序曲
ヨハン・シュトラウスⅡ世:ワルツ「南国のバラ」作品388
ヨハン・シュトラウスⅡ世:アンネン・ポルカ 作品117
ヨハン・シュトラウスⅡ世:ワルツ「春の声」作品410
ヨーゼフ・ヘルメスベルガーⅡ世:ポルカ・シュネル「軽い足取り」
ヨハン・シュトラウスⅡ世:「こうもり」から「チャールダーシュ」
ヨハン・シュトラウスⅡ世:トリッチ・トラッチ・ポルカ 作品214

ソプラノ:ヘン・ライス
 指揮:ズービン・メータ

~アンコール

ヨハン・シュトラウスⅡ世:ポルカ・シュネル「雷鳴と電光」

 指揮:小澤征爾、ズービン・メータ

 管弦楽:ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団